おはようございます、ガンバリーマンです。
ACL初戦は、シンガポール代表タンピネス相手に2-0での勝利と結果を残したG大阪。
第二戦の今節は最大の難敵、Kリーグ4連覇中の韓国代表 全北現代 との戦いでした。
この試合が1番の山場。ここで勝ち点を取れるかどうかがノックアウトステージ進出の鍵を握るところですね。
まだまだ課題は多いながらも復調の兆しが見えてきたガンバがどれだけ戦えるのか?
そんな思いで応援していたこの試合を振り返りたいと思います。
※両チームに最大限のリスペクトを持っておりますが、敬称を省略させていただくことご了承ください。いち素人の感想として温かく見ていただければ幸いです。
ちなみに、まだDAZN契約してなくてACL観てない…。って人はもったいない!
ガンバの勇姿が観られるACLやJリーグだけでなく、野球やバスケなどのスポーツ全般をカバーしているDAZNを全力でオススメします!
2点先制される苦しい展開も 怒涛の追い上げで価値あるドロー!
試合結果&スタッツ
試合結果 @ロコモティフスタジアム
G大阪 2-2 全北現代
2 前半 2
0 後半 0
得点者:[G大阪]パトリック 27′ 31′
[全北現代]イルチェンコ 2’ 邦本宜裕 17′
試合スタッツ
G大阪 | 全北現代 | |
---|---|---|
58% | ボール支配率 | 42% |
11 | シュート | 9 |
1 | オフサイド | 3 |
14 | FK | 16 |
6 | CK | 0 |
0 | PK | 0 |
Y:0 , R:0 | 警告・退場 | Y: 0, R:0 |
スターティングメンバー&交代選手
スターティングメンバー
交代選手
52’ 藤春廣輝⇒黒川圭介(G大阪)
67’ 矢島慎也⇒倉田秋(G大阪)
67’ パトリック⇒レアンドロペレイラ(G大阪)
90+2’ 宇佐美貴史⇒小野裕二(G大阪)
90+2’ 井手口陽介⇒ウェリントンシウバ(G大阪)
※全北現代側の交代選手除く
試合トピック 3つ
①松波体制の基本フォーメーション3-4-3-1を採用!矢島&藤春が効きすぎいぃっ!
今節は松波体制になってからのスタンダード、ヨングォン昌子三浦の鉄壁3バック&2シャドーを採用し、本気で勝ちにきたシステムでしたね。
なんといっても前半の戦い!
立ち上がりにもったいない2失点はあったものの、久しぶりにボールポゼッションで大きく上回りながら終始ペースを握ることができていたガンバでした。
個人的には、全北現代の守備がJリーグのようにスピード感をもって前からガンガン寄せてくるスタイルではなかったのも、G大阪が攻め続けられた要因かなとも思います。
- 矢島の気の利いたポジショニング
→小野瀬との右サイドでテンポよく何度も崩し、前線での守備も効いてた - 藤春の縦への抜け出し&パトへの正確なクロス
→これぞ藤春の真骨頂。躍動する藤春が帰ってきた! - 宇佐美のチャンスメイク&鋭いシュート
- 奥野の守備時の的確なポジショニングや攻撃時の右サイドでのフォロー
- ヨングォンの最終ラインからの持ち運び&昌子のロングフィード
- 失点シーンを除く、3CBの固い守備
前半だけで言えば、今シーズン最高の出来で、深夜1時からのキックオフに眠気と戦っていたガンバサポたちの目も冴えたのではないでしょうか。
しょーもないミスで殴られつつも、すぐに殴り返す!殴り合いをするガンバが久しぶりに帰ってきたようで本当にワクワクしました!!
特に右のシャドーに入っていた矢島がめちゃめちゃ効いてました。
全北の左SBとCBの間の微妙なポジショニングをとることで、本職がCBで今回左SBのキムミンヒョクを釣り出したりしていました。
こうすることで小野瀬が相手の左SB裏を取りやすくなり、右サイドから何度も崩すシーンがみられましたね。
好調だったのは右サイドだけではなく、宇佐美を中心にリズムよくボールを回しつつ、藤春が何度も縦に抜けることで、ガンガンクロスを供給しました。
1点目なんかは、安定のヨングォンから藤春へのロングスルーパス一本で相手の裏を取り、パトリックへのドンピシャクロス&ドフリーのヘディングと完璧でしたね。
公式Youtubeで「藤春、頭おかしい」と仲良さそうに言っていたヨングォン。
この二人の崩しからの、タンピネス戦に続く藤春-パトのホットライン。もう最高。
やっぱり藤春は縦にガンガン走り続けてる時が輝いている。昨年はバックパス多めで、寂しかったので元気な藤春が帰ってきて本当に頼もしい限りです。
②立ち上がり失点はもったいないが、追いついたのは収穫!
失点を除けば、前半のガンバの戦いぶりはとてもリーグ戦18位のチームではありませんでした。
ただそれだけに、立ち上がりの2失点は本当にもったいなかったですね。
いずれもチームとしての守備を大きく崩されたというより、少し意識すれば防げる小さなミスが失点につながってしまったというところでしょうか。
1点目については(なぜか相手の監督がカメラに抜かれている間に失点してしまっていましたが笑)、相手のゴールキックからの競り合いに対して、リスク管理ができていなかったように思います。
具体的には、長身で競り合いに強いイルチェンコがいるにも関わらず、ガンバの最終ライン付近には全北の選手の方が多くいる状態でした。
これではイルチェンコに競り合いで少しでもボールコントロールされてしまえば即ピンチという状況でした。
結果、昌子がイルチェンコに競り合いで勝ち切れず、そのままズルズル崩されてしまった印象です。
これに関しては昌子が競り合いで勝てなかったことが悪いというより、競り合いで負けてしまった場合のガンバの守備の準備が足りていなかったことが問題です。
2点目に関しても解説のバンちゃんにも苦言を呈されていましたが、シュートブロックが中途半端であったために招いてしまった失点です。
身体をそらさず、覚悟を持って正面から止めにいかないといけない場面でした。
少しの意識の差で防ぐことができた2失点は、本当にもったいなかったと思います。
とは言いつつも、立て続けに2失点したなかでも諦めずにクオリティ高く攻め続けたG大阪の姿勢はここ最近は見られなかったものでした。
前述の通り、右サイドからは矢島を中心に小野瀬、三浦、奥野で何度も崩し、左サイドからは宇佐美を中心に藤春の縦突破&ヨングォン安定のビルドアップと左右からガンガン攻め続け、クロスをバシバシ入れてチャンスを多く作ることができました。
効果的なサイドチェンジや、全北のSBの裏を取ることも何度もできて、立て続けにパトリックの2得点を得られたことは本当に素晴らしかったですね。
前半のイケイケどんどんの時間帯に3点目が取れれば百点満点でしたが、今シーズンのチーム状況で韓国の絶対王者相手に追いつけたことは収穫だったのではないでしょうか。
いやー、でも勝つチャンスはいくらでもあったので物凄い悔しい気持ちはあります。。。
③後半のこう着状態、選手交代後のクオリティが課題。
攻め続けた前半とはうって変わって、後半はお互い攻め手を欠いてこう着状態がつづきました。
- 全北がDFライン(特に左SBのところ)を修正してきた
- 縦への仕掛けで効きまくっていた藤春が負傷交代
- 右のシャドーでリズムを作っていた矢島が交代で居なくなった
- 両チームともあまりリスクを冒さず、引き分け狙いの意識がみえた
ガンバ大阪の攻撃が失速した理由は上記の通りいくつかありますが、特に藤春&矢島がいなくなってからは明らかにリズムが悪くなりましたね。
藤春から黒川へと交代することで、縦への抜け出しがほとんどなくなり、単純に相手の裏をとる回数が減ったり宇佐美がボールを持ってリズムを作るスペースを作れなかったりと、なかなかうまく崩せなくなりました。
また矢島から倉田に変わったことで、サッカーIQの高い矢島だからこそできていた絶妙なポジショニングやつなぎがなくなり、ガムシャラな運動量が売りの倉田では今回はリズムを作ることができませんでした。
黒川も倉田も他の選手にはないストロングがあるので大好きです。
ただ今回のプレーについては、
- 黒川には例え無駄走りになったとしてもガンガン縦への抜け出しを繰り返して欲しかったし、
- 倉田のところは、シャドーなら塚元のほうが良かったのではないか
と思いましたね。倉田はボランチの方が活きると思います。
ACLは総力戦です。
先発メンバーはもちろん、優勝するためには交代選手の活躍も必要不可欠なので、選手交代してもチームとしての強みは変わらず出し続けられるようになることが必須ですね。
個人的には、ウェリントンシウバや小野裕二はもっと長い時間観たいです。
守備面での不安や、怪我からの復帰直後という懸念はありますが、リスクをとって積極的に勝ちにいくガンバを期待しています。
G大阪 個人的MVP と 各出場選手評
ガンバリーマンが選ぶ、本日のMVP
本日のガンバ大阪MVPは 矢島慎也選手 です!
松波ガンバの2シャドーに必要不可欠な選手ですね。
正直、僕自身矢島の2シャドーがここまでハマるとは思っていませんでした。
むしろ矢島はパサータイプでボランチなどの後ろ目のポジションからボールを配給するのが合っているのかなーと思っていましたが、2列目のほうが断然いいですね。
攻撃時には相手を見ながら絶妙なポジショニングでリズムを作ったり、ゴール前まで顔を出して決定的な仕事をするのはもちろん、守備でも持ち前のサッカーIQで効果的なプレスをかけてかなり効いてました。
藤春がいなくなってからもリズムが出なくなりましたが、矢島がいなくなった後の方が深刻でしたね。
この試合は、矢島の偉大さを改めて認識した試合になりました。(あと、藤春も偉大。)
ガンバリーマンによる、各出場選手評
MVPの矢島慎也選手以外の選手について、さらっとコメントします!
東口順昭
2失点ともノーチャンス。その他の場面ではスーパーセーブする出番なし。やっぱトラップがうまいね。笑
昌子源
1失点目など、イルチェンコとの競り合いに苦労していた印象。ただそのほかはさすがの守備。なぜかバンちゃんに酷評されてたけど、あれはない。見返そ。
三浦弦太
守備面では積極的に跳ね返していてさすが。攻撃時のパス精度や持ち運びのレベルアップに期待。
キムヨングォン
一回めちゃ怪しいシーンあったけど、それ以外はさすが。1点目の藤春への縦パスなんか最高すぎて好き。
藤春廣輝
縦に抜け出しまくる大好きな藤春が帰ってきた!怪我が軽症であることを願っています。
小野瀬康介
さすがの上手さ。ボール回し、ドリブル、クロスのどれをとってもチャンスメイクに大いに活かされていた。
井手口陽介
まだまだ本来の井手口ではないものの、奥野との相性は良くてこのままコンディションあげて欲しい。
奥野耕平
地味に守備でしっかりリスク管理できているところが本当に頼りになる。個人的にはボランチの一番手。
宇佐美貴史
アシストのアシスト、もといチャンスメイクはさすが。最近はらしいシュートも増えてきたのであとは決めるだけ。
パトリック
今試合はしっかり2点決め切ってくれて最高!これからも頼みます。
黒川圭介
タッチラインを割ってしまったけどドリブルで持ち上がったシーンはすごく良かった。例え使われなくても、相手のSB裏のスペースへ勇気を持って走り切ることを繰り返して欲しい。
倉田秋
矢島の役割を引き継ぐのは、倉田の適正ではないように感じた。ボランチで動きまくって欲しい。
レアンドロペレイラ
あまりボールが回ってこなかった。ただ、回ってきてもボールを収めたりができていなかった印象。いいアシストさえくればあとは決め切って波に乗ってくれそうなので期待してます。
小野裕二
出場時間短すぎて気の毒。もっと長い時間観たい。
ウェリントンシウバ
出場時間短すぎて気の毒。もっと長い時間観たい。
まとめ:最大の難敵相手に価値あるドロー、ただ満足はしていない
最初の山場、全北現代戦は2点の先行を許すも、怒涛のサイド攻撃&クロスで立て続けに2点を取り返し追いつくという価値あるドローとなりました。
ただ、勝ち切るチャンスも数多くあったので満足はしていません。
まだまだ予選は4試合残っているので、ここからはさらに集中して勝ち切る。そして1位通過でノックアウトステージに進出するということをまずは目指して欲しいと思います。
今日の前半の戦いぶりなんか見ていると、ACL制覇も全然夢じゃないと思えます。
必ずや10個目の星を手に入れられるように、引き続きサポも一丸となって応援していきましょう!
今日の独り言
やっぱり殴り合いしてるときのガンバが一番かっこいい。もちろん勝ち切らないと意味がないんやけども。