おはようございます、ガンバリーマンです。
未だホームで勝利を手にすることができていない中迎えた第5節は、パナスタにアビスパ福岡を迎えます。
新チームとなり、ガンバの色が徐々に確立されつつある現状で一番欲しいのはホームでの勝利ですね。
新生ガンバに勢いをつけるためにもパナスタでの勝利を目指して戦った今節を振り返りたいと思います。
※両チームに最大限のリスペクトを持っておりますが、敬称を省略させていただくことご了承ください。いち素人の感想として温かく見ていただければ幸いです。
チーム完成度の差は大きかったが、3点差をひっくり返せそうな迫力はあった!
試合結果&スタッツ
試合結果 @パナソニックスタジアム吹田
G大阪 2-3 A福岡
0 前半 1
2 後半 2
得点者:[G大阪]福田湧矢 82′, レアンドロペレイラ 90+1′
[A福岡]ジョルディクルークス 10′, 田中達也 58′, OG 81′
試合スタッツ
G大阪 | A福岡 | |
---|---|---|
58% | ボール支配率 | 60% |
7 | シュート | 7 |
1 | オフサイド | 4 |
17 | FK | 20 |
4 | CK | 3 |
0 | PK | 0 |
Y:3 , R:0 | 警告・退場 | Y:2 , R:0 |
スターティングメンバー
ポジティブレビュー
まず試合を通しての主なレビューはこんな感じ。
全体所感
- 積み上げある福岡にチーム完成度で圧倒される…(アウェイで見返したれ!)
- 前半:4-3-1-2(4-3-2-1)の新システム採用も、セカンドボール拾えず完敗…
- 後半:4-2-3-1で修正にかかるもまだまだ足りず、終盤のパワープレーは大迫力で3点差をひっくり返せそうな雰囲気はあった!
トピック
- 4-3-1-2でFWに小野瀬起用&3ボランチも、ボールを握れず
- ボールを拾えても無難な横パス多めで怖さをだせず
- 判断ミスも重なり立ち上がりに痛恨の失点…
- 15’ 状況を打開する齊藤のドリブル持ち上がり!
- 25’&33’ リスクをとった奥野からの良い縦パス!
- 攻守に無双する昌子、圧巻のラスボス感!
- 26’&51’ 石川2度のビックセーブ!これがなければ早々に試合が終わっていた…
- 後半、高尾⇨柳澤で挽回をねらう、49’に小野瀬のミドルは惜しくも枠外。(反撃の狼煙!)
- 痛恨の追加点2点献上。ここからガンバにやっとエンジンがかかり始める。
- OGで失意の柳澤を鼓舞する石川!そしてすぐに取り返す!!(泣ける)
- パト&ペレイラ、そして三浦の強力3トップで圧巻のパワープレー、追いつけそうな雰囲気あった!
- 効きすぎるセジョン、パワープレーにアクセントを加える!
まず初めに、今節を終えた率直な感想を一言。
今日は完敗。
数年前からチームの積み上げをやってきたA福岡に、今シーズンから新体制で積み上げ中のG大阪が圧倒されたという印象ですね。
ただ内容ど返しでゴールが必要なときに、あれだけ迫力のあるパワープレーができることはポジティブな要素だと思います!
残念ながら今シーズンのホーム初勝利はお預けになってしまいました。
パナスタはほんまに最高のスタジアムやのに、勝てへんの辛い。笑
前線のフアンマを中心にカウンターやクロスボールで強力な攻撃を繰り出すA福岡に対し、ガンバは新システムの3ボランチ(アンカー奥野、インサイドハーフ気味に倉田&齊藤)を採用しました。
狙いとしてはやはり、フアンマが落としたセカンドボールを回収し中盤で主導権を握ることでしょうか。
ただ狙い通りにはいかず、チームとして一人一人明確に役割が理解できているA福岡に好きなようにやられてしまうことが多かったです。
昨シーズン以前から積み上げのあるA福岡に、発展途上中のガンバは完成度の差を見せつけられましたね。
ただ、現時点そうなってしまうのはしょうがない。今は真摯に反省点を見出して次のアウェイ戦までに見返す準備をするしかありません。
なかなかペースを握れないままに前半15分に先制点を許してしまいました。
インターセプトを狙った三浦のうしろに不運にもズレたパスが転がり、そこから昌子&黒川がスライドしながら対応しに行きましたが、数的不利の状態を突かれ失点に至りました。
個人的には、昌子&黒川のスライドが後手後手になってしまったこともありますが、GK石川の飛び出しが中途半端になってしまったところ、ゴールキックがパトまで届かず失点の起点となってしまったことは改善の余地があるのではないかと思います。
飛び出すなら思いきっていくならもっと詰めないといけないですし、逆に中途半端になるくらいなら少し間に合いそうな昌子に任せるのもありだったかなと。
キックについては言わずもがな。その後のプレーでビッグセーブを連発してくれただけに、せめて止まってるボールくらいは狙ったように蹴ってくれればそれだけでだいぶ助かりそうです。
片野坂監督や昌子の試合後のコメントにもあるように、ここでガンバの選手たちの中にはメンタル的にガックリきてしまっていた部分があるようで、悪い流れはなかなか断ち切れませんでした。
徐々にボールを握れるようになりましたがどちらかというと持たされているという印象で、無難な横パスがが多くなかなか前線へいい形で供給することができませんでした。
後半に入っても基本的にはその流れはあまり改善されず、さらに2失点してしまう展開に。
2失点目については、個人的にはフアンマが触ったのち田中達也が押し込んでいるように見えるのでオフサイドのような気がしています。
が、そうは言っても覆せないので、冷静に反省点を見つけるとするとやはり中のマークの受け渡しの部分がいただけなかったように見えました。
クロスが入ってくるタイミングで、ゴール前は
- ガンバ側:昌子、三浦、柳澤
- アビスパ側:フアンマ、山岸、田中達也
の同数となっていました。
特に入れ替わるフアンマ&山岸に対して、昌子&三浦が対応しきれておらずドフリーに。
さらに柳澤も完全に田中を見失っており、気づいたときにはフアンマにブロックされ田中をマークしきれず。
そして失点という流れでした。
アビスパのストロングであるゴール前へのクロスにやられてしまったのは悔しかったです。
3失点目のOGについてはもうしょうがない。
個人的には、川崎F戦で石川を一番に励ましに行った柳澤に対して、今回は石川がすぐに鼓舞しにいく姿にぐっときました。
そしてそして、その柳澤もしっかり絡みつつ、福田がすぐに1点返したことでガンバの攻撃に勢いが出てきました。
- OGを取り返そうと高精度のクロスを上げた柳澤
- A福岡のDF陣をゴール前に集める抜群の存在感を放ったパト&ペレイラ
- 流れたボールを確保し、確実かつ積極的にカットインして決め切った福田
と全ての選手が光る得点でした!
絶体絶命の3失点目の直後のプレーですぐに取り返せたことで、まだまだ追いつくチャンスはあると希望を魅せてくれたシーンでした!
ここからはパト&ペレイラ&三浦による暴力的3TOPによるパワープレーの連続でした!笑
正直ゴールに迫る迫力でこの試合初めてワクワクしましたね。
もちろん本来ならカタノサッカーでしっかり主導権を握った上で崩してゴールを奪いたいところでしたが、結果も追わなければいけない状況で理想と現実に折り合いをつけながらゴールに迫るのも致し方なしと思います。
このパワープレーでひたすら輝いていたのがチュセジョンでしたね。
パワープレーで押し込んでいる状況で、ガンバは回収したボールをひたすら右サイドに位置するセジョンを経由し前線に供給するということを繰り返しました。
ここで効果的だったのが、
- セジョン得意のロングフィードでゴール前にクロスを入れる だけでなく
- クロスを警戒しゴール前に引いて守る相手を嘲笑うかのように倉田にスルーパス を入れたり
- 右サイドで絶妙な位置どりをする山本にパス を出したり
- そしてときにはライナー性の早く低いクロス を供給したりと(これが得点につながる)
ただ単純にパワープレーをやり続けるのではなく、引いて守る相手に対してひと工夫もふた工夫もいれていました。
そしてなぜかA福岡はセジョンを全くケアしない状況でしたので、自身の強み(正確なフィード、スルーパス)をこれでもかと魅せつけてくれました。
惜しくもあと一点が届きませんでしたが昨シーズンからなかなか苦しんでいたセジョンが、今シーズンは途中出場で活躍するシーンが増えてきたことは本当に嬉しいですね。
G大阪 個人的MVP と 各出場選手評
ガンバリーマンが選ぶ、本日のMVP
本日のガンバ大阪MVPは 昌子源選手 です!
3失点しているにも関わらず、DFの選手を選出するのは違和感があるかもしれません。
ただあくまで個人の主観がバリバリ入ったMVPですのでそこはスルーして下さい。笑
相手の高さと強度のある前線に苦しんでいたガンバの中で、一人圧巻の守備力を魅せてまさにラスボス感がすごかったです。
特に前半24分あたりのカウンターでピンチの状況で、冷静にガンバゴール前に走り込んでいる相手の状況を確認しつつも、福岡の右サイドから仕掛けてくるクルークスを圧巻の対人守備で潰してくれましたシーンは痺れましたね。
それだけでなく、ビルドアップ時に寄せられても冷静にドリブルでかわし、以前よりも明らかに局面を打開するクオリティが高めていることを感じさせました。
そして極めつけは、試合終了後の挨拶の時に一人遅れて戻りつつ
「ありがとう!次は勝つから!!」
とサポーターに対して明確に言葉にしてくれる姿。
SNSで選手の言葉を聞ける時代だからこそ、SNSをやっていない昌子からその声で直接伝えてくれるところに熱いものを感じます。
その言葉を信じて応援を続けるのみですね。
ガンバリーマンによる、各出場選手評
MVPの昌子源選手以外の選手について、さらっとコメントします!
石川慧
1点目のシーンの飛び出しミス、キックの精度は少し悔やまれる。ただそれでもビッグセーブが最低2回はあり、今日も助けられた。OGした柳澤をすぐに鼓舞する姿は本当に良かった!
黒川圭介
ここ最近の中ではなかなか良さを出せず、特にクロスの精度があまり良くなかった印象。縦にガンガン仕掛けてくれる姿を見たい!
三浦弦太
クロスに対し強いA福岡の前線に対応仕切れていなかった部分もあった。ビルドアップ時に一工夫入れれるスキルが欲しい。
高尾瑠
今シーズンのコンディションの良さからは想像できず、今節はクオリティに欠けた。田中達也に苦労し、対応しきれなかった。
倉田秋
ビルドアップに絡むもボールを運ぶも結局打開策が見つけられず困って下げるシーンが目立つ。倉田のハードワークは必要だが、一番良い居場所がどこなのか考える日々。
奥野耕平
中盤でいい潰しからの絶妙縦パスが2本くらいあったが、そのほかのシーンでは物足りなさあり。ビルドアップ&守備ともに良さが見えにくかった。
齊藤未月
苦しい展開の中、いつもほど潰しに行けるタイミングはなかったが、ビルドアップ時はリスクを冒して持ち上がり局面を打開するアクセントに。フル出場期待。
石毛秀樹
そもそも前線までボールが回ってこないので良さを出せるチャンス自体なく。
小野瀬康介
田中達也にガツンと入れたシーンは嫌いじゃない。後半初っ端の仕掛けからのシュートは枠内に入っていればまた違う試合結果になったかも。
パトリック
連日のフル出場で、終盤のパワープレー時には足が回らなくなっていたシーンも。ただそれ以上に貢献度が高く、前線からの守備や競り合いには本当感謝してます。
柳澤亘
不運なOGはしょうがないとして、2点目はしっかり田中達也を抑え切って欲しかった。ただOGに落ち込まずすぐに取り返した姿勢はよかった。
福田湧矢
いつもガムシャラに熱量高く、仕掛ける姿勢が反撃の狼煙として得点に繋がったのは本当に良かった。完璧なカットイン&シュートでした。
レアンドロペレイラ
前節の磐田戦につづき、またも大仕事を果たす。やはり周りのサポート次第では決定的な仕事をしてくれる。得点後にリスタートを急がせる姿もよかった。
山本悠樹
短い時間ながらも、パワープレーで引いて守る相手の隙をつく絶妙な位置どりでチャンスを演出した。
チュセジョン
なぜか相手に寄せられない状況の中で、ガンバのパワープレーの起点となり続けた。前述の通り放り込むだけでなくアクセントをつけながらアビスパDF陣を揺さぶるプレーは本当に良かった。
まとめ:今は一つ一つ積み上げる我慢の時期。できることを着実に増やしていこう!
何度も言いますが、今節はチームの完成度の差が如実に表れた試合でした。
まだできたばかりの新体制のガンバが苦しむのは避けては通れない道だと思います。
守備の甘さで複数失点してしまうところは改善が必須ですが、それでも3点差をひっくり返すんじゃないかと思わせるほどの迫力があるパワープレーができるようになったことだけでも収穫ではないでしょうか。
もちろんしっかり準備した戦術で、主導権を握りつつキレイに崩してゴールを奪うサッカーが理想だと思います。
ただそんなに理想通りいかない中でも、現実的な武器として可能性を感じさせるパワープレーはそれはそれで観ていてワクワクさせるものでした。
まだまだシーズンも序盤の序盤。
幸いにも代表ウィークでしばしリーグ戦は休戦となるので、この機会に新戦力も含めさらにチームの完成度を高めて欲しいですね。
次節のグランパス戦は愛知在住の自分にとっては大阪ダービーくらい負けたくない試合なので、勝利だけを信じています!
今日は以上。
今日の独り言
ガンバから巣立っていった選手に言いたい。恩返しはもうしなくていいです。