ガンバ大阪

J1 第23節 vs徳島V@鳴門大塚 レビュー

おはようございます、ガンバリーマンです。

オリンピックの中断期間中に、コロナ活動休止で延期となっていた試合を消化したG大阪。

なんとか勝ち点を稼ぎ、降格圏からは抜け出したものの、まだまだ安心できる勝ち点ではありません。

そんな中迎えた今節は、残留争いに巻き込まれないために非常に重要な下位 徳島ヴォルティスとの一戦です。

ターンオーバーでなんとか連戦を乗り切りながら、フレッシュな相手と戦うのは難しいと改めて感じさせられましたね。

結構イライラしたのであまり振り返りたくないですが、目を背けずレビューしていきたいと思います。

※両チームに最大限のリスペクトを持っておりますが、敬称を省略させていただくことご了承ください。いち素人の感想として温かく見ていただければ幸いです。

ガンバリーマン

「DAZNの契約してねーや」なんて人はいないと思いますが、万が一いたらもったいない!

ここからのガンバの反撃が観られないなんて…。

もちろんガンバ以外のJリーグ、プロ野球、バスケ、F1、…と盛りだくさんなんでまだの人はぜひ!

DAZN

ほとんど何もできず完敗… 連戦の影響もさすがに隠しきれず

試合結果&スタッツ

試合結果 @鳴門大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム

徳島V 2-1 G大阪

2 前半 0
0 後半 1

得点者:[徳島V]宮代大聖 30′ , 西谷和希 45+1′
    [G大阪]チアゴアウベス 90+1′

試合スタッツ

徳島VG大阪
46%ボール支配率54%
12シュート7
1オフサイド0
17FK12
8CK5
0PK0
Y:1 , R:0警告・退場Y:4 , R:0

スターティングメンバー&交代選手

スターティングメンバー

交代選手

46’ チュセジョン⇒山本悠樹(G大阪)
46’ 奥野耕平⇒藤春廣輝(G大阪)
57’ 一美和成⇒宇佐美貴史(G大阪)
69’ 宮代大聖⇒垣田裕暉(徳島V)
69’ 渡井理己⇒小西雄大(徳島V)
71’ 矢島慎也⇒小野裕二(G大阪)
82’ 杉森考起⇒藤田征也(徳島V)
82’ 鈴木徳馬⇒藤田譲瑠チマ(徳島V)
84’ 倉田秋⇒チアゴアウベス(G大阪)
89’ 西谷和希⇒西野太陽(徳島V)

試合トピック 3つ

①前節のワクワク感は何処へ 3バック&4バックの併用はもう限界に見える

前節の横浜FM戦では負けはしたものの、4-3-1-2のフォーメーションで迫力ある攻撃も随所に見られました。

今節は前節なかなか機能していたように見えた4バックではなく、3バックを採用してきましたね。

3-3-2-2と、いつものヨングォン&昌子&三浦バックにセジョンのアンカー、左WB小野瀬に、右WB奥野

さらに特徴的だったのが、2シャドー2トップに矢島&倉田ペレイラ&一美を配置したところですかね。

これが完全に機能しなかった…。

僕が感じた問題点は以下の通り。

徳島V戦の問題点
  • 2シャドー&2トップで前からプレスをかけ、徳島の起点 岩尾選手にボールが入らないように狙うも上手くかわされ続ける。
  • 一旦かわされてしまうと、中盤の数的不利から何度も攻め込まれる
  • 連戦の疲れからか、体が重く走れない&判断ミスが多く失点を招く
  • ガンバのビルドアップ時には、徳島Vの前からの守備に絡め取られる
  • 特に右サイドについては、本職でない奥野と攻撃参加は苦手な三浦で全く機能せず
  • 左サイドの頼みのヨングォンも徹底的にマークされ、起点となる持ち運びができず
  • 中盤でも選手同士の距離感が悪くセジョンの不用意なロストも目立った

2シャドー&2トップという新システムが見事に機能せず、修正する前の前半のうちに2失点してしまい、それが結果として今回の敗因になってしまいました。

後半開始と同時に、

  • 低調なパフォーマンスであったセジョン山本に交代
  • 本職でない奥野を下げて、右WB小野瀬、左WB藤春の本職コンビに

修正してきました。ここからは前半よりかはマシになりました。

ただやはり、徳島Vの前線からの守備に苦労し、なかなか思うようにビルドアップできないまま時間だけが過ぎていきました。

宇佐美、小野、アウベスと続々と投入していき改善を図りましたが、時すでに遅し。

1点は返したものの、2失点というところが重く勝ち点を取るには至りませんでした。

正直、連戦と故障者続出の影響から、3バックと4バックを使い分けるしかないのかもしれませんが、折角前節の4バックである程度手応えはあったのに、3バックで今日のような試合をしてしまうとチームとしての積み上げができず苦しいですね。

サイドの人材不足&コンディション不良の影響が甚大

今まで積み上げてきたものが全く見えなかった今節ですが、やっぱり右サイドが致命的でしたね。

ガンバリーマン

個人的には本職でない奥野を右WBで起用することはやめて欲しいです。

実況アナウンサーからは、奥野のユーティリティ性を褒めるコメントがよく聞かれますが、これまで右WBの奥野が機能していた(活躍していた)記憶は全くありません。

むしろ今節のように、持ち前の運動量で奪いきる早い寄せはなくなり、逆にガンバの攻撃のリズムを崩してしまうことが多々見られます。

奥野の能力不足というわけではなく、そもそも右WBで起用する選手ではないと言うことです。

それに加えて後ろが三浦であるため、積極的な攻撃参加は期待できず、むしろ徳島Vの西谷に好き放題やられてしまいました。

細かいコンディションのことはわかりませんが、本職の藤春柳澤がいるにもかかわらず、ターンオーバーを優先しすぎて右サイドが弱点になるのであれば、初めから藤春&小野瀬でスタートして欲しかったです。


また連戦のおかげで試合勘の向上で勝ち点を稼げていたガンバですが、今節はさすがに身体的にも精神的にも限界がきているように見えました。

  • あと一歩の足が出ない
  • 判断ミスで失点につながるミスをしてしまう
  • サポートに入るのが遅い

など、正直今年に連勝している徳島V相手に完敗でした。

③唯一のポジティブポイントは試合終了間際でも得点できるようになったこと

ガンバサポにとっては、前節が良かっただけに観ているのがツライ試合だったかもしれません。

ただそんな中でも唯一ポジティブなところがありました。

それは ”試合終盤でも貪欲にゴールを目指し、奪い切ることができるようになった” ことですね。

大分トリニータ戦、横浜F・マリノス戦、そして今節の徳島ヴォルティス戦と試合終盤でも迫力を持って相手ゴール前へ攻め込み、後半ATに得点ができています。

逆に言えばその迫力ある攻撃を試合序盤からやれや!という気持ちもあります(笑)が、ターンオーバーなどコンディション的に厳しい部分もあるんでしょうね。

今節は、復帰した小野からの超絶スルーパスに反応したチアゴアウベスが左足で一発キャノン砲をブチこみました。

ガンバリーマン

小野のスルーパスも、アウベスのゴールもどちらもスーパープレイで、今日の試合で唯一スカッと気持ちの良かったシーンでしたね。

アウベスに関しては、そのプレースタイルからボールを奪われてしまい批判されることが多かったですがやっとゴールという結果を出してくれて僕は本当に嬉しかったです。

こっから批判していたサポを手のひら返しさせて欲しいです!

G大阪 個人的MVP と 各出場選手評

ガンバリーマンが選ぶ、本日のMVP

本日のガンバ大阪MVPは 小野裕二選手 です!

怪我さえなければ完全にレギュラーですよね。

熱い気持ちを全面に出したハードワークだけでなく、さすがプラチナ世代と言われるだけある確かな技術で本当に頼もしいです。

得点につながったチアゴアウベスへの超絶スルーパスはすご過ぎて、久しぶりにあんなキレイなスルーパスを観たような気がします。

チアゴのシュートも素晴らしかったですが、ほぼ小野の得点といっても良いかもしれませんね。笑

高尾&シウバと新たな負傷者が出てしまったガンバですが、小野&藤春と頼りになるメンバーの復活してくれたので、怪我で出られなかった分これまでの鬱憤を晴らすくらい活躍してほしいですね。

ガンバリーマンによる、各出場選手評

MVPの小野裕二選手以外の選手について、さらっとコメントします!

東口順昭
失点シーンはノーチャンス。西谷のボレーを止めたシーンはさすが。あれを止めてくれてなかったら試合が終わっていた。

キムヨングォン
相手の前線に厳しく寄せられ、自慢のビルドアップ発揮できず。相手に警戒されていた。

昌子源
2失点目の判断ミスは残念だが、仕方がない部分もあるかなと。昌子も相手のプレスに苦労していた印象。

三浦弦太
正直ロングボールに対するはね返しくらいしか魅力を感じなくなってきた。スピード系ドリブラーへの守備対応や右サイドの攻撃参加では頼りになっていない。

小野瀬康介
左に右に、ときに中まで入ってきて器用にこなすが、やっぱり前線にいる時が輝いている。柳澤に右SBや右WBは任せて前線で起用されて欲しい。

チュセジョン
中盤で数的不利の状況は難しかったと思うが、不要なボールロストや消極的なバックパス、そして軽かったりアフター気味の守備が目立ってしまっている印象。2ボランチのときに活きるのかな。

矢島慎也
難しい展開の中、なんとか状況を打開しようとしてくれた姿勢は感じた。2シャドー2トップの被害者かも。

倉田秋
一度おしい左足ミドルがあったが見せ場はそれくらいか。矢島と同じく2シャドー2トップの被害者。前線からプレスをしにいっても、徳島Vにうまくかわされ続けた。

奥野耕平
右サイドで起用された途端、奥野の良さが消え攻撃のリズムを崩してしまうところばかりが目につく。右サイド起用はあまりにも気の毒。サイドには本職の藤春or柳澤を起用してほしかった。

レアンドロペレイラ
FKからのドフリーヘッドなど見せ場は作ったが決めきれず。ペレイラ自身はガンバにフィットしてきているが今節はガンバの狙いがことごとく上手くいかなかったので活躍できず。

一美和成
難しい試合の中、目立った活躍ができず。なんて言ってたら徳島Vいっちゃうのね。さみしい。

山本悠樹
低調なセジョンに代わって入ってからは、うまくボールが回り始めた。良い時の山本が帰ってきた。

藤春廣輝
先発で見たかった。縦への抜け出しやクロスの精度はさすが。少し守備に追われたせいで見せ場は少なかった。

宇佐美貴史
トップ下あたりを自由に動くのがやっぱり合ってそう。宇佐美がでるとやっぱりガンバの攻撃にリズムが出てくる。

チアゴアウベス
一矢報いた左足はほんまに気持ちよかった。積極的に仕掛けてくれる姿勢がやっと報われた。こっからもキャノン砲をバンバン頼みます。

まとめ:今節は全然うまくいかなかった ただまだ終わったわけじゃない!

前節の横浜FM戦が、今後に期待できる内容であっただけに今節は本当に苦しかったですね。

故障者やコンディション調整の影響で、3バックと4バックを併用せざるを得ない状況なのは仕方ないですが、やっぱり4バック固定でチームとしての積み上げをしっかりして欲しいと思ってしまいますね。

3バックだと中央の守備は固いですが、3CB脇のスペースを狙われたり、特に右サイドの攻撃参加に難があったりでなかなかデメリットが大きい印象です。

次節も比較的順位が近い清水Sとの対戦です。

今節を落としてしまった分、しっかり勝ちきって残留争いからいち早く抜け出し上位進出を狙いましょう!!

今日の独り言

一美が完全移籍ってほんま!?ペレイラ&パトの壁は高かったか。本来のポジションであまり使ってもらえなかったのが気の毒であったが…。